いわた・きよし の「フォトカット」
2008年8月13日「トレニア#1〜#16
個々の、プリント出力用画像データの大きさ: #1〜#12:縦7200x横5400(最大120x90cm)、
#13〜#16:縦5400x横7200(最大90x120cm)、 個々の限定数100
これらの「フォトカット」作品の周囲が白地(額装白マット)における趣の変化については、
井村好枝の「徒然花」の「トレニア」
でご確認ください。
トレニア Image1210
トレニア#1(Image1210・写真) トレニア#2(Image1210・木版画風)
トレニア#3(Image1210・銅版画風) トレニア#4(Image1210・石版画風)
トレニア Image1221
トレニア#5(Image1221・写真) トレニア#6(Image1221・木版画風)
トレニア#7(Image1221・銅版画風) トレニア#8(Image1221・石版画風)
トレニア Image1222
トレニア#9(Image1222・写真) トレニア#10(Image1222・木版画風)
トレニア#11(Image1222・銅版画風) トレニア#12(Image1222・石版画風)
トレニア Image1259
トレニア#13(Image1259・写真)
トレニア#14(Image1259・木版画風)
トレニア#15(Image1259・銅版画風)
トレニア#16(Image1259・石版画風)
いわた・きよしの「版画」についての考え方と実践
2008年8月13日
国画会版画部会員 いわた・きよし
はじめに
本気で「版画を作ろう!」と考えたのは、1958年8月18日のことです。 縁有って義父となるはずであったマリアンヌの父、ジャン・ピエール・ルフェール氏の勧めで、芸術家として高く評価されることを天命と捉えて、 この天命に沿って「生かされ続ける(霞を食って生きては行けない!材料費だってバカにならない!)」ために不可欠な手段(収入源)として、 「本物を、自分が持ちながらも、なおかつ、我が家の宝物として所望するコレクタも本物を持ち得る「平面美術」として存在が可能な「表現手段と、その媒体」として、 私は、この日、確信を持って版画を選択したのです。
しかしながら、私は、この時点で、版画については、ほとんど何も解りませんでした。 解っていたのは、日本では、板目水彩馬簾刷の木版画が、浮世絵版画以来の伝統が有ることによって、イコール「版画」扱いされているものの、 欧米では、この(日本で板目木版が占めている)場所を、木口木版、銅版、石版が占めていて、それ故に、版画は油彩刷が当然であり、 日本の水彩馬簾刷の板目木版画は、欧米では、ゴッホら、新しい美術を追求する者とコレクタ以外の者には、単にゲテモノ扱いされているだけという現実だけでした。
この版画についての概念の相違は、それぞれの者が信じる宗教の普及啓蒙活動に基づいて、
その普及啓蒙活動に欠かせない記述物(出版物)を、「本物として」大量に得るための、それぞれの印刷技術の発明発展に源泉があります。 古代中国で紙が発明され、活版印刷が発明され、中世ヨーロッパで凹版印刷、石版印刷が発明されたのは、その後ろ盾に国家や宗教の権力に基づく命令に等しい要望があったからです。 ただし、私は、ここで、この、それぞれの時代における国家権力や宗教権力が執った行為が正しいとは決して言っていません。 私の精神構造は、むしろ、この逆です。 しかしながら、それぞれの国の、ある時代に、その国民の苦しみや悲しみを強いる、強力な権力が存在しなければ、それぞれの国が誇り得る国宝の多くは、世に一切出なかったであろうし、そうであれば、現代美術の水準は、技術的に随分遅れたものになっていたであろう。 従って、私たちは国宝を鑑賞するときにあたっては、それぞれの国宝に纏わる苦しみや悲しみを抱いた多くの人々に対して感謝の気持ちを持って接しなければいけないということを言いたいだけです。
この事実に注目すれば、版画の版種についての解説が、
我が
国画会版画部ホームページ
をも含めて、未だに! 版画の「版種」の説明が「凸版」「凹版」「平版」「孔版」の4種類に限定されてしまっていることは実に嘆かわしいことです。 社会は既に「ペーパーレス」「IT」の時代です。これこそが現代です。 この時代において、版画は、必ず「紙」に定着しなければいけないのでしょうか? 版の材質は既に、桜や朴や桂の板は、科やラワンの合板に変わって久しく、石灰石も亜鉛板もプラスチック板どころか、この媒体さえもが、シリコン(コンピュータメモリー)に取って代わられているのです。 写真の方も銀塩がシリコン(CCD素子)に取って代わられて、これによって、デジカメやカメラ付き携帯が写真人口の大半を占めているのが現状なのです。 IT化は止まりません。 この時代に「瓦版」と大差なくなった従来型の「版種」が、今もって美術系博物館ではなく、美術系大学で、今もって、ポンコツではなく権威を持った知見として講義されていることの不可思議さ是正のために、私が、
アルゴリズム版の版画「MicroMap」
、
CG追い描き版画「PostDraw」
、
オリジナルソース(素絵)が写真の「CG追い描き版画である「PhotoCut」
こそが、 現代版画の正当な後継者であると言い、これを実践している真の意味が、この時代の推移とこの要因が、確実に理解できる美術作家や美術愛好家の方であるならば、必ずや御理解頂けると確信しています。 美術に無関係な多くの人々の犠牲を伴うことなく、美術史上のエポックと成り得る作品を生み出すためには、省時間、省労力、省資源に繋がる前向きの活動以外は、既に無意味どころか、地球を破滅に追いやる犯罪とみなされる時代になったのです。
この続きは、近日中に描きます!
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