小雨に濡れた我が家の白花彼岸花
    2008年9月26日

 今日も小雨。 猛暑の八月から一変して、9月は余りにも腰砕け。でも、彼岸花は、確実に彼岸に咲くのですね! やや晩生の、我が家の白花彼岸花も、ぎりぎり秋の彼岸の最終日に間に合いました。  いわた先生の「フォトカット」も、彼岸花は、やはり和風、木版画風で決まりですね。でも、水滴を表現するために「水彩刷り」ではなく「油彩刷り」を採用しています。  何故、水彩刷りではないのでしょうか? その理由をいわた先生に尋ねてみると・・・。 版画家としてのプロフェッショナルな解説が帰って来ました。
 「徒然花」は、織作家としての私のホームページです。 いわた先生から渡された「フォトカット」の画像表現手法については、そっくりそのまま載せているだけです。 私の感想を上回る、専門的な技術解説などについてお知りにないたい方は、リフレッシュが遅れ気味ですが・・・、いわた先生の 「フォトカット」を御覧下さい。

「小雨に濡れた我が家の白花彼岸花#1」  油彩刷り木版画風「フォトカット」 Image2501V

 淡くピンクがかった我が家の白花彼岸花です。小雨に濡れてとてもきれい! 私は、これまで、彼岸花は、赤花しか見たことがなく、白花があるとは思ってもいなかったので、「徒然花」を連載して行くに当たって、昨年は見損なった、いわた先生が植えた白花彼岸花が咲くのが、とても待ち遠しくものでした。
植物学的には、白花彼岸花は、彼岸花と鐘馗水仙(ショウキズイセン)の交配種です。
  
「フォトカット」の特長を理解して頂く為に、無修正写真もアップしました。
 ところで、この白花彼岸花、咲き始めは、ほぼ白色でしたが、白花蓮に似て、だんだんピンク色に変化して来ています。
 白花紫陽花は黄みを帯びて最終的には薄茶色になりましたから、花の色変化も、様々なんですね! ということで、いわた先生と、 白花からピンクに変わる花の代表選手である「酔芙蓉」を写しに、近々鶴舞公演に行くことにしました。

「小雨に濡れた我が家の白花彼岸花#2」  油彩刷り木版画風「フォトカット」 Image2504V

上の無修正写真の右側の「小雨に濡れた白花彼岸花」の水滴を捕らえるために、油彩刷り木版画風処理ですが、 何故油彩刷りでなくては「お花の水滴」が表現できないのでしょうか?いわた先生に尋ねてみますと・・・
 従来の版画技法で単純に「木版画風」といえば、それは「板目木版水彩馬簾刷りの版画を指します。 江戸時代の北斎や広重の浮世絵版画がこれにあたります。 ところが水彩刷りは、水彩絵具の性質に因って、乾けば粉っぽい色調になってしまって、私(いわた)も様々な技法を試しに試しましたが、 刷った直後の湿っぽさを、そのまま残す水彩刷りは不可能でした。 ところが、既に50年前、私はこの粉っぽい画面の上に透明ニスまたはクリア・ラッカーを塗布すると 「見かけ上」未来永劫にわたって湿っぽさを残すことに気付いていました。そこで私は油絵具や平版印刷インクを適切に混合した油性版画絵具を開発しました。 この結果、和紙を適度に湿らせて使用することが必須条件である水彩刷りでは和紙の中に浸み込み過ぎて 大まかな画像表現しか出来なかった木版画の世界に風穴を開けることに成功しました。上掲画像のように水滴一粒一粒がリアルに表現される「油彩刷り木版画」を会得しました。 それから50年、「油彩刷り木版画風「フォトカット」」は、ここで紹介している「油彩刷り表現技術の後継として、版画界を活性化させそうです。
という回答を得ました。さすがプロフェッショナル。私の出る幕はありません。専門的な詳細は、リフレッシュが遅れ気味ですが「フォトカット」を御覧下さい。

「小雨に濡れた我が家の白花彼岸花#3」  油彩刷り木版画風「フォトカット」 Image2506V

それでも、念の為に、一般的な水彩刷り木版画風「フォトカット」も作って貰いました。

「小雨に濡れた我が家の白花彼岸花#3」  水彩刷り木版画風「フォトカット」 Image2506Z

 確かに! 色のコントラストはくっきりして輪郭線も強く出ていますが、小雨に濡れた花びらの水滴はほとんど見えなくなっています。 瑞々しさよりも、マットな感じが強く出ているようです。 ・・・なるほど・・・。 花びらの繊細な厚みや、その花びらに乗っかった水滴を表現するには 油彩刷り木版画風処理が最適なのですね。 水彩刷りと言うくらいだから、「水滴」の水っぽいイメージ表現には水彩刷りが適していると勝手に想像していたのは大間違いでしたね。
ところで、我が家の白花彼岸花は一週間で終わってしまいました。短い期間でしたが、また来年も「お彼岸の頃に」咲いてくれることを覚えておきましょう。

 

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